これはイタリア中部のウンブリア州のヒマワリ畑の写真です。この季節(7月上旬頃)にウンブリア・トスカーナ辺りを車で走っているとこんな景色に沢山出会えます。
今回のツアーは、イタリア中部の小さな街を訪れながら、アンジェラヒューイットさんのピアノコンサートを楽しみ、最後の2泊はミラノに宿泊、スカラ座でオペラ”椿姫”を堪能する・・・という素晴らしいツアーでした。
訪れた街は、ざっとこんな感じ。聞いたことある街もあると思いますが、どうでしょう?
① ウンブリア州
オルヴィエート (色彩豊かなドゥオモが有名な中世の丘の上の街。)
② ウンブリア州
スポレート (有名なスポレート音楽祭、開催中でした♪)
③ ウンブリア州
スペッロ (小さなかわいらしい街。6月のインフィオラータという花のじゅうたんを敷き詰める、お祭りがあります。)
④ ウンブリア州
アッシジ (イタリアの大聖人・サンフランチェスコの出生地。カトリックの聖地)
⑤ ウンブリア州
グッビオ (アッシジから山のほうに40分位。山の斜面に街が作られている街。エトルリア時代の製法で作られた陶器、ブッケリ焼きもあり、陶器でも有名。街の中にエレベーターがあって面白い。)
⑥ ウンブリア州
ペルージャ (ウンブリア州の州都。外国人大学もあり、華やかな雰囲気ながら旧市街はやはり落ち着いた雰囲気。ウンブリアジャズフェスティバル開催中でした♪)
⑦ トスカーナ州
コルトーナ (城壁に囲まれたこじんまりとした、かわいらしくて歩きやすい中世の街。近くには発掘中のエトルリア時代の遺跡などもあります。)
⑧ トスカーナ州
マッジョーネ(トラジメーノ湖半の丘の上に広がる街。マルタの騎士団のお城があります。)
⑨ エミリア・ロマーニャ州
モデナ (バルサミコ酢で有名な町。3大テノール、パバロッティー氏の出身地です。フェラーリ、ランボルギーニ、マセラッティの本社もあるのだとか。)
⑩ ロンバルディア州
ミラノ (言わずと知れた、商業・ファッションの中心地。イタリアではあまり多くない、ゴシック様式のドゥオモはいつ見ても圧巻!)
①~⑦の小さな街は、どれも丘の上の中世の町。もともとローマより古いエトルリア人たちが丘の上に街を築いたところから、街の歴史が始まっているところがほとんどです。どこの街も中世の街並が残っていて、歩いているだけで楽しい街です。
それぞれの街に美味しいレストランも沢山あります♪
それでは、少しだけ撮った写真の中から、いくつか載せてみますね。
やっぱりご紹介したい、①オルヴィエートのドゥオモです。
この色彩豊かなファザードは、どんなに心の準備をして行っても、びっくりしてしまうほど美しいのです。
4月に日帰りでこの街を訪れて、大好きになった街だったので、今回ここに2泊宿泊できて、いろいろな時間帯に太陽に照らされて表情を変えるドゥオモを見ることが出来て、とっても幸せでした。
ファザードの絵画は主にマリア様の一生が描かれています。↓
↑(左)マリアの戴冠。 ↑(右)上の2枚の三角に受胎告知。
↑(右)下の三角はマリアの生誕の場面です。珍しいですね。
小さな街は、こんな細い路地がとっても素敵です。いつまででも、カメラ片手に歩き続けていたくなってしまいます。
↑こちらは、⑦コルトーナの街で去年見つけた、capelli(ケッパー)です。中心近くのガリバルディー広場の辺りにあります。今年は去年よりお花が少なかったですが、でも少し咲いていました。日本では目にすることはないので、嬉しーい♪右がその花と実で、日本で酢漬けになってスモークサーモンなどの付け合せに出てくるものはつぼみです。イタリアでは、酢漬けと塩漬けがあって、私は塩漬けのほうが味がマイルドで好きです。そして、お花が咲いた後の実の部分も酢漬けにして食べるということを、今回コルトーナの市場で知りました。
←コルトーナのホテルからは、遠くにトラジメーノ湖が見えました。イタリアでは4番目に大きな湖。イタリア半島部分では最大の湖です。
その昔紀元前のローマ時代には、ポエニ戦争の舞台になり、カルタゴのハンニバル将軍が果敢に戦った場所でもありますが、今は大きくて静かな湖・・・という印象。リゾート地でもあるのですが、葦の茂った湖畔は素朴な風景が残っています。
今回、⑤グッビオの教会と⑧マッジョーネのお城でコンサートをされたアンジェラヒューイットさんは、お父さんがオタワ大聖堂のオルガニストという生粋のカナダ人だそうなのですが、この湖近くの土地が大変気に入って、ここに家を買ってしまったのだとか。そして、のトラジメーノ湖周辺の教会やお城などを会場にして、3年前から”トラジメーノ音楽祭”とういう1週間のコンサートを開かれています。教会やお城でのコンサートは雰囲気があってとても素敵でしたよ。
ミラノのドゥオモはまだクリーニング中でしたが、ファザードの上部はクリーニングが終わって、きれいに白くなっていました。↓
↑(左)久しぶりにゆっくりと、ドゥオモの内部を見学していて発見。ドゥオモの床ってこんなに素敵な大理石のモザイクだったのね。
↑(右)そう思って、ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世のガレリアを通っていたら、ここの床もとっても綺麗!
↑上を見上げると、屋根もとっても素敵です。
ミラノはやはりファッションの街、ショーウィンドーなどのディスプレイも見ているだけで楽しいですね。都会だなあ~、という感じ。
でも、大きな街と小さな街どっちに住みたい?といわれたら、私は迷わず”小さな街”を選択すると思います。
今回イタリアの小さな街を沢山巡ってみて、やっぱりイタリアの本当の魅力は小さな街にあるんじゃないかな、と再認識しました。食べ物や自然や変わらない町並み・・・スローな時間とスローな食事。自分の生活を大切にする生き方や考え方。そんな人間らしい生活って、都会ではなかなか出来そうで出来ないことかもしれないですからね。
「イタリアに行ってみたい」という方、もしくは「又行きたい!」という方。
是非是非、小さな街も訪れてみて下さいね。期待をしないで行った小さな街が驚くほど素敵で、一生忘れられない想い出になる・・・ってこともあるかもしれません。
個人的には①~③のオルヴィエート、スペッロ、スポレート・⑤のグッビオ、⑦のコルトーナ辺りがお気に入りです♪