スプーモのお誕生日から3ヶ月目の5月26日、なんと我が家に新しい家族がやってきてくれました。そう、それは1ヶ月前のとてもお天気の良い日曜日。。。
その日は
鎌人いち場で開かれる
Poochさんの保護犬譲渡会の日。私はその譲渡会で行われる
inumaruさんの犬撮影会の簡単な受付などのお手伝いに行っておりました。
広い芝生の上で開かれた譲渡会&撮影会はフリーマーケットも合わせて行われたり・・・と、とても和やかで楽しい雰囲気。新しい家族を探しているかわいいワンちゃんたちもノビノビ♪
そんな中、Poochさん代表のAちゃんと副代表のHさんが「ハイ!智世さんにぴったりのコよ」って渡してくれたのが、ちょっぴりスプーモに似ている雑種のベンジーくん。子供のころ「ベンジー」という映画が大好きだった私は、その名前だけでもノックアウトされそうになったのですが、スプーモの存在があまりに大きくて「スプーモと比べたりしたらかわいそうだし、今は心の準備も出来ていないし、飼うのは無理だよね~」と思いつつ一日楽しく一緒に過ごさせてもらっていました。
そして、撮影会も終わり「あー本当にイイ子だったね、一日ありがとう。いい家族が見つかるといいね」と思っていたその時・・・スプーモのことをよく知る地元の友人たちが次々とブースに現れ・・・我が家の主も現れ・・・「ねえ、この子すごくイイ子じゃない?」「とにかくトライアルだけでも、今日お家に連れて帰れば?」と友人たち。「智世がいいなら、いいんじゃない?」と我が家の主。
「え~、困ったどうしよう。スプーモどう思う?家族を探しているワンちゃんたちを助けてあげてね、って言ってたよね。この子甘えん坊でたまらなくカワイイんだけど、でも命を預かるってそんなに簡単に決めていいのかな?”トライアル”・・・って言ったって、一旦預かったら返却なんて私の中でありえないし、後は私の問題だよね~。ええ~、どうしよう、どうしよう。。。」が私の本音。
でも、もしかしたら今日のこのシチュエーションって二度とない位すごいご縁なのかもしれないな・・・とフト思った時、連れて帰らない理由が全く見つからなくなり「連れて帰らせてください」という言葉が口をついて出ていました。
おそらくきっと、友人たちの後押しがなければ諦めていただろうし、AちゃんやHさんが救ってくれていなければ出会いもなかっただろうし・・・ご縁って本当に不思議です。やっぱりスプーモが導いてくれたのかな?
そして我が家に来てくれたベンジーくんはおっとり穏やかでイイ子で甘えん坊で・・・そして驚くことにスプーモに似ているところが沢山・・・。運動オンチなところはちょっと違うけれど、寝ている姿や手足の動かし方や・・・ため息の付き方まで「え?スプーモ?」って言いたくなるほど似ているところが多いんです。もしかしたら”スプーモが着ぐるみを着て生まれ変わった?疑惑”まで浮上。(バレないように運動神経悪い振りをしている・・・説も・笑)
こんなベンジーくんは、(ベンジーの映画を良く知らずピンと来なかったうちのダンナさんの意見もあり)イタリア語で”おっとり・大人しい”という意味のCalmo(英語のcalm)=カルモくんと改名されました。現在カルモくんは、名前通りおっとり・まったりしながら、すでに沢山の人を笑いの渦に巻き込んでいます。私もすでにカルモくんなしの人生なんて考えられないし、かけがえのない大切な家族・・・・我が家に来てくれたご縁に感謝感謝の毎日です。
そして昨晩、ちょうど我が家に来てくれて1ヶ月目の日、なんとカルモくんを保護して下さった方と連絡を取ることが出来ました。一方的にブログに書き込みをさせていただいて鍵コメで電話番号を残したのですが、すぐにお電話を下さって、直接お礼を言うことも出来て、その方もとても喜んで下さって・・・なんだかとっても感激でした。
その第1のお母さんのブログによると、カルモくんは他の5匹のワンちゃんたちと一緒に大和市の雑木林の中に酷い状態で捨てられていたのだそうです。ボロボロの木屑まみれだったカルモくんや骨まで折れていた他のワンちゃんたちをご家族総出で助け出し、夜中じゅうかかって毛を刈って、ご飯をあげたりお世話をしてくださったKさん。その記事は涙なしでは読めませんでした。本当にKさんとそのご家族とPoochさんには、一生感謝したいと思います。ブログの記事は
こちらです。
Kさんからは、悩んだけれど神奈川県の保護施設に引き渡された経緯、そこから引き出す人がいなければ自分が引き出そうと思っていらしたこと、保護施設から保護団体さんにすぐ連絡がいき、すぐにPoochさんが名乗りを上げて下さった経緯・・・などを直接教えていただきました。保護施設(政府)と保護団体(民間ボランティア)の連携が比較的上手く行っている神奈川県では殺処分なしの月が続いているけれど、例えば千葉県では毎月多くの犬が殺処分されていて、だからKさんは神奈川県に住んでいるけれど、あえて”ちばわん”という千葉の保護団体さんのお預かりをされているのだそうです。今までおそらくあやふやにしか分かっていなかった保護団体さんの役割やご苦労などもさらに少し理解することが出来て、そういった意味でもカルモくんが来てくれたことにまたまた感謝。
カルモくんや他のコたちを引き出して下さった保護団体Poochさんで2週間お預かりしてくださっていたのが、副代表のHさん。
カルモくんは正式譲渡の時も先日行われたチャリティーセール&譲渡会の時も、第2のお母さんHさんのお膝にぴょんと飛び乗って、と〜っても嬉しそうでした。Hさんの書いて下さっていたブログの記事は
こちら。
人間に酷い目に合わされても、助けてくれた人間にはちゃんと恩を感じて信頼して感謝してくれる・・・犬ってすごい動物だな〜と思わずにいられません。
私が今まで出会った保護犬たちはみんな本当にいい子。ぶっきらぼうに見えても、愛情が欲しくて仕方がないから素直に甘えてくるコが多いし、ちょっとストーカーみたいなコも多いです(カルモンもです)。とにかくみんな本当にカワイイ!そして一度信頼を得ると、とっても義理堅い。このコの信頼を裏切らないように、大切にしたい・・・という気持ちがムクムクと湧いて来ます。
「保護犬はさまざまな状況や犬集団の中でしっかりと秩序をわきまえているのでしょうね、保護犬はとにかくイイコが多いんですよ」と獣医さんもおっしゃっていました。
なんだか長くなりましたが・・・とにかく我が家に新しい家族を迎え入れることが出来て本当に幸せです。この幸せを運んでくれたみなさんと天国のスプーモに心から感謝。
カルモン(<=すでにゆるきゃら風ニックネームあり)は実際のキャラがとっても面白いので、みなさん是非実際に会いにいらして下さいね。抱っこが大好きで、ネコ好き友人たちには「犬じゃない」と言われたりもしています。運動オンチだけれど一生懸命走る姿・・・もカワイイのです。
カルモンはスプーモが遣わしてくれた天使・・・・もしかしたらスプーモ本人かも・・・(?)ということで、このブログは「スプーモと海」のままで、カルモくんの日常を時々アップしていきたいと思っています。
みなさん新しい家族のカルモ(Calmo)くんを、スプーモ同様どうぞよろしくお願いします。